2009.12.15 Tuesday | Category : 自給自足
■強い農家を育てるために
いよいよ、ボーイング787がファーストフライトをします。
じゃなくて(笑)
タイトルの件、本日15日に改正農地法が施行されました。
関連の新聞記事:
http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/modules/bulletin/article.php?storyid=3369
まだ自分自身、よく勉強しきれていませんが、農地制度の基本を「所有」から「利用」へという考え方の転換が大きなポイントのようです。
ここに詳しく解説があります:
http://www.nca.or.jp/shinbun/about.php?aid=526
そんなタイミングで、現在、社会起業大学というビジネススクール立ち上げのインターンシップメンバーという形でご一緒させていただている吉田さんのブログを拝見していたら、こんな本を紹介されていました。
早速読んでみましたが、副題でもある「農政トライアングルが招く日本の食料不安」という内容がとてもわかりやすく解説されていました。
特に、いわゆる農政トライアングルの功罪がわかりやすく書かれており、日本の農業の根本的な問題点について、核心をついた評論がなされています。
個人的には、今回の農地法改正が自分に及ぼす影響は軽微なものなのですが、稲作の担い手がおらず、業務委託を受けている立場からすると、農地を借りやすくなったり、農地を借りて大規模化することによる機材関係のコスト負担を減らすことができることに繋がる期待を持つことができます。
日本の農業は、グローバルの視点からみないと、本質は何も変わらないままだと思います。
農家に補助金をちらつかせて減反政策を押しつけ、その結果米の価格を高いまま維持しようという発想自体、すでに時代遅れです。
しかも、元をたどっていけば、
「米の価格が高くなる=JAの手数料が増える=政治家と繋がりやすくなる」わけで、関係者が自分たちの目先の利益のためだけに維持しているスキームです。
しかも、米に関する関税は、なんと800%近くに設定されています。
このような内向きの発想や戦略では、日本の農家はどんどん減少していくと思いますし、法律が改正されて企業が参入したとしても、結局撤退してしまうという事になりかねません。
日本の農業技術は世界に誇れるレベルのものがたくさんあります。
私たちは、毎日美味しいものを普通に食べているので、感覚が麻痺してしまっているのだと思いますが、やはり諸外国と比べて、「クオリティが高い農産物を生産できる」というのは日本の農業にとっての強みであると思います。
その強みを活かすには、大規模な農地展開を積極的に行っていく事であり、そしてCSRという考え方を前提とした企業の農業参入が必須だと思います。
企業の参入に限りませんが、農業の大規模化が進めば、品質の高いものを、それなりの価格で輸出したり販売できるわけで、発展性があります。
そして、大規模化=人件費カットと思われますが、農業はそんな単純なものじゃありません。
やはり規模が大きくなればなるだけ、人材が必要となるのです。
もちろん、今も頑張って毎日毎日苦労を積み重ねて農作業をされている方がたくさんいます。
そういう人達が、企業参入を前向きにとらえることができるかどうかが、参入を検討している企業にとっても大事なことだと思います。
あと、今まで頑張ってこられた農家の方は、どうしてもJAから農機具や肥料を一括で購入し、そして販売先もJAという、JAの呪縛みたいなものがあります。
なかなか難しいとは思いますが、その呪縛を、いかに自分自身で解いていくかという事も、試されているのだと思います。
そして、参入する企業に対しては、「地域密着」を絶対に忘れないで欲しいと思います。
農業というのは、ある意味で社会的事業です。
それを「すぐに利益を得る道具」と考えて参入するのであれば、そのような企業は自然に淘汰されていくのだろうと思います。
これから参入する企業が提供できるのは、マーケティング・資金・営業力だと思います。
一方で、その事業の核となる、農作業に対する知識とノウハウは、圧倒的な差をつけて、現場が持っています。
それらが、一体となって日本の農業改革にチャレンジできるような日本になれたらいいなと感じています。
じゃなくて(笑)
タイトルの件、本日15日に改正農地法が施行されました。
関連の新聞記事:
http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/modules/bulletin/article.php?storyid=3369
まだ自分自身、よく勉強しきれていませんが、農地制度の基本を「所有」から「利用」へという考え方の転換が大きなポイントのようです。
ここに詳しく解説があります:
http://www.nca.or.jp/shinbun/about.php?aid=526
そんなタイミングで、現在、社会起業大学というビジネススクール立ち上げのインターンシップメンバーという形でご一緒させていただている吉田さんのブログを拝見していたら、こんな本を紹介されていました。
早速読んでみましたが、副題でもある「農政トライアングルが招く日本の食料不安」という内容がとてもわかりやすく解説されていました。
特に、いわゆる農政トライアングルの功罪がわかりやすく書かれており、日本の農業の根本的な問題点について、核心をついた評論がなされています。
個人的には、今回の農地法改正が自分に及ぼす影響は軽微なものなのですが、稲作の担い手がおらず、業務委託を受けている立場からすると、農地を借りやすくなったり、農地を借りて大規模化することによる機材関係のコスト負担を減らすことができることに繋がる期待を持つことができます。
日本の農業は、グローバルの視点からみないと、本質は何も変わらないままだと思います。
農家に補助金をちらつかせて減反政策を押しつけ、その結果米の価格を高いまま維持しようという発想自体、すでに時代遅れです。
しかも、元をたどっていけば、
「米の価格が高くなる=JAの手数料が増える=政治家と繋がりやすくなる」わけで、関係者が自分たちの目先の利益のためだけに維持しているスキームです。
しかも、米に関する関税は、なんと800%近くに設定されています。
このような内向きの発想や戦略では、日本の農家はどんどん減少していくと思いますし、法律が改正されて企業が参入したとしても、結局撤退してしまうという事になりかねません。
日本の農業技術は世界に誇れるレベルのものがたくさんあります。
私たちは、毎日美味しいものを普通に食べているので、感覚が麻痺してしまっているのだと思いますが、やはり諸外国と比べて、「クオリティが高い農産物を生産できる」というのは日本の農業にとっての強みであると思います。
その強みを活かすには、大規模な農地展開を積極的に行っていく事であり、そしてCSRという考え方を前提とした企業の農業参入が必須だと思います。
企業の参入に限りませんが、農業の大規模化が進めば、品質の高いものを、それなりの価格で輸出したり販売できるわけで、発展性があります。
そして、大規模化=人件費カットと思われますが、農業はそんな単純なものじゃありません。
やはり規模が大きくなればなるだけ、人材が必要となるのです。
もちろん、今も頑張って毎日毎日苦労を積み重ねて農作業をされている方がたくさんいます。
そういう人達が、企業参入を前向きにとらえることができるかどうかが、参入を検討している企業にとっても大事なことだと思います。
あと、今まで頑張ってこられた農家の方は、どうしてもJAから農機具や肥料を一括で購入し、そして販売先もJAという、JAの呪縛みたいなものがあります。
なかなか難しいとは思いますが、その呪縛を、いかに自分自身で解いていくかという事も、試されているのだと思います。
そして、参入する企業に対しては、「地域密着」を絶対に忘れないで欲しいと思います。
農業というのは、ある意味で社会的事業です。
それを「すぐに利益を得る道具」と考えて参入するのであれば、そのような企業は自然に淘汰されていくのだろうと思います。
これから参入する企業が提供できるのは、マーケティング・資金・営業力だと思います。
一方で、その事業の核となる、農作業に対する知識とノウハウは、圧倒的な差をつけて、現場が持っています。
それらが、一体となって日本の農業改革にチャレンジできるような日本になれたらいいなと感じています。
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