2005.10.25 Tuesday | Category : IT・デジタル
本ブログはクリエイティブ・コモンズでライセンスされています。
- プロフィール
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岐阜県出身。東京都在住。
ホンモノがホンモノとして伝わり続けるためのインフラを作りたいという思いを実現する事業を行いたいと考えている。(社名:リアルニーズ)
IT業界に身を置き、営業、SE、マーケティングを経験し、「技術のわかる営業」が自身の強みであり、プロジェクトマネジメントを強みとしている。
キャリアアンカーのタイプは幹事職人タイプ。
F1ファンでもあるので、いつかはF1GP全戦観戦を夢見ている。
また、飛行機がとっても好きで、ライセンスを取りたいと本気で思っている。
日本初の美濃焼エバンジェリストでもあり、岐阜県の地場産業である美濃焼を世界に広めるための活動も行っている。
ラム酒とシガーも大好き。
<お気に入りのキーワード>
JAZZ・F1・アメフト・飛行機・パイロット・コーヒー・焼酎・ラム酒・シガー・小曽根真・あぶない刑事・ドライブ・ツーリング・写真・人と話すこと・いろんな景色をみること・スキー
<好きな場所>
カフェ/川/ゲレンデ/空港/首都高/田舎/コックピット/BarLamp
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2005.10.04 Tuesday | Category : -
ルーツを知る
岐阜ツアーをやったことで、様々な人たちと出会うことができた。
そして、その人たちから、とても大切な事を学んだ。
それは「ルーツを知る大切さ」だ。
「美濃焼はなぜ美濃焼として生まれ、今に受け継がれているのか」
これからは、それを追い求めたいと思っている。
実は当初、暴露してしまうと、僕は、美濃焼が大好きでもなければ、美濃焼を売りたいと思っていたわけでもない。(今は違うけど)
僕が高校生の時、インターネットが登場した。
好奇心旺盛な僕は、とにかくホームページを作ってみたかった。
でも、何をコンテンツにして良いかわからず、とりあえず身近にあった美濃焼をコンテンツにしてみることにした。
そして、HTMLを覚え、インターネットの知識を増やし、経験も積んでいくことになる。
結果、IT業界に就職することになるのだが。。。
そういう背景もあってか、大学生の頃から独立志向が強くて、身近にあって、これからチャンスがありそうで、自分にできそうなものは何かなと思ったとき、それがやっぱり美濃焼だった。
古い体質だし、ちょっと新しいこと(IT)を持ち込めば、少なくとも、話題にはなるし、利益も出せるだろうという、とても邪な気持ちを持っていた。
そういう気持ちを持ちつつも、特に何をするわけでもなく、実績を作るわけでもなく、行動に移すわけでもなく、サラリーマン人生に甘んじて、
「こういうことがやりたいなぁ」と思い続ける毎日を過ごした。
でも、安藤さんという職人さんに出会い、いろいろな話をすることで、少なくともその邪な気持ちはなくなった。
「こんなにも純粋に、一生懸命頑張っている人がいる」
それを目の前で見て、感じて、
「いったい自分はなんて情けないやつなんだ」と思った。
僕は岐阜が嫌いだった。というより、東京にあこがれていた。
就職活動をしたときも、とにかく東京に出たかった。
田舎が嫌いだったわけではなく、東京に憧れた。
東京に行けば、きっと何かが変わる。
だけど、変わらなかった。
それは当たり前で、結局は、自分が何か行動を起こさないと、何も変わらない。
場所や環境は、待っていてもやってきてくれない。
「こうしたい!」という志を持ったとき、はじめてその志が実現できる環境が見えてくる。
今回の岐阜ツアーで、そういう環境を、なんとか手に入れられるような準備が整ったと思っている。
儲かりそうだから、とか、面白そうだから、という気持ちがないといったらうそになる。
でも、今はそれだけじゃない。
美濃焼がなぜ美濃焼として生まれ、受け継がれてきたのか。
そして、受け継がれた美濃焼をこれからどうやって伝えていきたいのか。
自分なりの価値観と志を持って、突き進んでいきたいと思っている。
そして、その人たちから、とても大切な事を学んだ。
それは「ルーツを知る大切さ」だ。
「美濃焼はなぜ美濃焼として生まれ、今に受け継がれているのか」
これからは、それを追い求めたいと思っている。
実は当初、暴露してしまうと、僕は、美濃焼が大好きでもなければ、美濃焼を売りたいと思っていたわけでもない。(今は違うけど)
僕が高校生の時、インターネットが登場した。
好奇心旺盛な僕は、とにかくホームページを作ってみたかった。
でも、何をコンテンツにして良いかわからず、とりあえず身近にあった美濃焼をコンテンツにしてみることにした。
そして、HTMLを覚え、インターネットの知識を増やし、経験も積んでいくことになる。
結果、IT業界に就職することになるのだが。。。
そういう背景もあってか、大学生の頃から独立志向が強くて、身近にあって、これからチャンスがありそうで、自分にできそうなものは何かなと思ったとき、それがやっぱり美濃焼だった。
古い体質だし、ちょっと新しいこと(IT)を持ち込めば、少なくとも、話題にはなるし、利益も出せるだろうという、とても邪な気持ちを持っていた。
そういう気持ちを持ちつつも、特に何をするわけでもなく、実績を作るわけでもなく、行動に移すわけでもなく、サラリーマン人生に甘んじて、
「こういうことがやりたいなぁ」と思い続ける毎日を過ごした。
でも、安藤さんという職人さんに出会い、いろいろな話をすることで、少なくともその邪な気持ちはなくなった。
「こんなにも純粋に、一生懸命頑張っている人がいる」
それを目の前で見て、感じて、
「いったい自分はなんて情けないやつなんだ」と思った。
僕は岐阜が嫌いだった。というより、東京にあこがれていた。
就職活動をしたときも、とにかく東京に出たかった。
田舎が嫌いだったわけではなく、東京に憧れた。
東京に行けば、きっと何かが変わる。
だけど、変わらなかった。
それは当たり前で、結局は、自分が何か行動を起こさないと、何も変わらない。
場所や環境は、待っていてもやってきてくれない。
「こうしたい!」という志を持ったとき、はじめてその志が実現できる環境が見えてくる。
今回の岐阜ツアーで、そういう環境を、なんとか手に入れられるような準備が整ったと思っている。
儲かりそうだから、とか、面白そうだから、という気持ちがないといったらうそになる。
でも、今はそれだけじゃない。
美濃焼がなぜ美濃焼として生まれ、受け継がれてきたのか。
そして、受け継がれた美濃焼をこれからどうやって伝えていきたいのか。
自分なりの価値観と志を持って、突き進んでいきたいと思っている。
2005.10.02 Sunday | Category : -
岐阜ツアーを終えて
10月1日と2日の2日間、G-net東京と一緒に企画した、G-netTOURを開催した。
今回のツアーの参加者は約15名。
今の気持ちを大事にしたいので、帰りの東名高速を走っているバスの中で
これを書いている。(で、帰宅後Blogにアップ)
今回のツアーは、「水うちわ」の復活に向けて、
アクティブに活動している水野さんとの出会いから始まった。
インターネットでいろいろと岐阜について調べているうちに、
ふと「水うちわ」の存在を知り、そこで水野さんと知り合うことになる。
今回のツアーは、水野さんとの出会いがなければ、実現しなかったと
いっても過言ではない。
岐阜が大好きな若者たちが、一人でも多くの人に岐阜のよさを直接伝え、
体感してもらうという趣旨で、ツアーを開催した。
地域活性化とか、地域産業の復活とかが言われている世の中で、
若者が自分たちの力で、自分たちの故郷に、他の地域から人を連れて
行って、自分の言葉で、その地域の良さや地域について伝えたいことを、
伝えるという活動を実行している人たちは、きっと少ないのではないかと
思う。
一言で言って、今回のツアーは、参加者に恵まれたという一言に尽きる。
スケジュール通りになかなか進まず、強行日程になってしまったにも
かかわらず、文句ひとついわず、ツアーを楽しんでくれたことに、ただただ
感謝するばかりである。
もちろん、企画側としては、手を抜いたわけではないし、今回のコンテンツ
には、絶対の自信があった。
水うちわ、ビーンズフェスタ、美濃焼、鵜飼、喫茶店、岐阜城など、
どこをとっても、絶対に満足していただけるよう、それぞれの担当が、
精一杯紹介をし、説明をした。
企画した担当者たちは、当然、それぞれのコンテンツについて大好きで、
みんなに知ってもらいたいという思いでいっぱいだったのだが、
やはり不慣れな点や経験不足の点は否めず、多くの反省点を残した。
ただ、ひとつ思うのは、今回のツアーは、参加者や企画者を含め、
このメンバーだったからこそできたツアーだということである。
水うちわの復活に尽力している、住井さん、水野さん、蒲さん。
美濃焼の発展に力を入れている美濃焼ネットに賛同してくれた窯元の安藤
さん。
ツアーの趣旨を理解してくれて、バスの手配に尽力してくださった、
サクラ旅行開発の宮本さん。
同じく、ツアーの趣旨に賛同してくださり、ご無理を申し上げたにもかかわらず
力を貸してくださった十八楼の若女将をはじめ、関係者の皆様。
そして、それぞれの企画者の思いを、素直に受け止めてくれた参加者の
みなさん。
このメンバーだったからこそのツアーだと、心の底から思う。
事業を成功させるためには、「誰をそのバスに乗せるかだ」といわれるが、
それを身をもって体験できた。
「バス=コンテンツ」の充実度や有名度だけでは、決して今回のツアーは
成功しなかっただろう。
「誰をバスに乗せるか=誰と一緒にツアーを開催したか」
これがすごく大きな意味を持つ。
今回のツアーについては、反省点も多いが、自分としては、企画・開催して
本当に良かったと思っている。
それは、「次につながる何かを手に入れた」からだ。
前からお会いしたいと思っていた、蒲さんとの出会いと語りあい。
蒲さんに「なぜ美濃焼なんですか?」と聞かれたときの衝撃と動揺。
また、「ルーツを知る」「ルーツを持つ」ことについての語り合い。
窯元に、10人以上の人たちを東京から連れて行くことができたという実績。
ツアーに参加してくれたメンバーのほとんどが認めてくれた、安藤さんの
取り組みとキャラクター などなど。
今まで、「何かを形にしてみたい」と思い続けてきたことの
本当の意味での第一歩を踏み出せた。
言葉でうまく伝えられるレベルに、自分の思いがうまく整理できていない
のがもどかしいけれども、もどかしいながらも、確実な手ごたえを感じる
ことができた。
今回の経験は、自分にとってもとても価値あるものになったことは
間違いない。
そして、商売とは、こういうことを言うんだなと、いまさらだけど
実感できた気がしている。
どうしたらみんなが喜んでくれるのか。
みんなが何に対して興味を持ってくれて、何を望んでいるのか。
どういうおもてなしをしたら良いのか。
岐阜を認めてもらえた嬉しさ。
そういうことを、ツアーをやってみて、実感できた。
何より「今日の美濃焼見学、良かったよね〜」という感想を聞いたときの
喜びは、今後の活動の大きな励みとなった。
そして、みんなが真剣に「今のままの美濃焼じゃだめだよね」と言ってくれた
事が、本当に嬉しかった。
気持ちを共有できた嬉しさと、これからももっと頑張らないと!という
プレッシャー(良い意味で)を感じることができた。
本音を言えば、美濃焼の窯元めぐりをしてもらうという企画について、
賛同を得られないのではないかという不安があった。
「こんなところを案内して、喜んでもらえるだろうか」という不安がとても大きかった。
参加してくれた年齢層が若かったこともあり、美濃焼の良さや、安藤さんや自分の思いが伝わるかどうか、不安に思ったりもした。
でも、安藤さんの熱心でユーモラスな説明が、みんなの心を動かしたようで、みんなそれぞれに「何か感じるもの」を持って帰ってもらえたと思う。
本音で誠実に語れば、わかってもらえるんだな。
きれいごとかもしれないけれど、
ただ単純に、カップやお皿を買ってもらって、思い出として
持って帰ってもらうというのではなく、心に響く「何か」を持って帰ってもらえたのではないかと思う。
その「何か」は、参加者一人ひとり違うもので、だからこそ、心に響くのだと思う。
今後は、このツアーに参加してくださった皆さんへの感謝の気持ちをずっと忘れることなく、そしてその感謝の気持ちを、目に見える形で、伝え続けていくこと。
そして、このツーアー実現のために、力を貸してくださった人たちへの感謝の気持ちを忘れず、誠実に自分の気持ちを伝えていくことが、今の自分がやるべきことであり、やりたいことだ。
単純に、岐阜県への観光客を増やして、物やサービスが売れることによる地域活性化や産業発展ではなく、人と人がふれあい、「心に響く何かをもってかえってもらえる」ような、そんな取り組みを通じて、地域活性化や、産業発展につながっていけばいいなと思う。
そして、それを実現するためには、まずは自分たち紹介する側が、それぞれのコンテンツについてのルーツをきちんと理解し、自分の主張や気持ちをしっかり持って、自信を持って伝え続けていくことができるよう、あらゆる努力を忘れないことが大切だと思っている。
売れそうだから売ろうとか、儲かりそうだからやろうとか、そういう浅いものではなく、
「良いものを自信を持って伝えていくこと」
「伝えて恥ずかしくない、よいものを作り続けること」
「その地域だからこそできること」
そういうことを、積み重ねていけたらと思っている。
今回のツアーに参加してくださったみなさん、本当にありがとうございました。
力を貸してくださったみなさん、これからもよろしくお願いします。
次回も必ず企画して、このツアーを積み重ねていきたいと思っています。
今回のツアーの参加者は約15名。
今の気持ちを大事にしたいので、帰りの東名高速を走っているバスの中で
これを書いている。(で、帰宅後Blogにアップ)
今回のツアーは、「水うちわ」の復活に向けて、
アクティブに活動している水野さんとの出会いから始まった。
インターネットでいろいろと岐阜について調べているうちに、
ふと「水うちわ」の存在を知り、そこで水野さんと知り合うことになる。
今回のツアーは、水野さんとの出会いがなければ、実現しなかったと
いっても過言ではない。
岐阜が大好きな若者たちが、一人でも多くの人に岐阜のよさを直接伝え、
体感してもらうという趣旨で、ツアーを開催した。
地域活性化とか、地域産業の復活とかが言われている世の中で、
若者が自分たちの力で、自分たちの故郷に、他の地域から人を連れて
行って、自分の言葉で、その地域の良さや地域について伝えたいことを、
伝えるという活動を実行している人たちは、きっと少ないのではないかと
思う。
一言で言って、今回のツアーは、参加者に恵まれたという一言に尽きる。
スケジュール通りになかなか進まず、強行日程になってしまったにも
かかわらず、文句ひとついわず、ツアーを楽しんでくれたことに、ただただ
感謝するばかりである。
もちろん、企画側としては、手を抜いたわけではないし、今回のコンテンツ
には、絶対の自信があった。
水うちわ、ビーンズフェスタ、美濃焼、鵜飼、喫茶店、岐阜城など、
どこをとっても、絶対に満足していただけるよう、それぞれの担当が、
精一杯紹介をし、説明をした。
企画した担当者たちは、当然、それぞれのコンテンツについて大好きで、
みんなに知ってもらいたいという思いでいっぱいだったのだが、
やはり不慣れな点や経験不足の点は否めず、多くの反省点を残した。
ただ、ひとつ思うのは、今回のツアーは、参加者や企画者を含め、
このメンバーだったからこそできたツアーだということである。
水うちわの復活に尽力している、住井さん、水野さん、蒲さん。
美濃焼の発展に力を入れている美濃焼ネットに賛同してくれた窯元の安藤
さん。
ツアーの趣旨を理解してくれて、バスの手配に尽力してくださった、
サクラ旅行開発の宮本さん。
同じく、ツアーの趣旨に賛同してくださり、ご無理を申し上げたにもかかわらず
力を貸してくださった十八楼の若女将をはじめ、関係者の皆様。
そして、それぞれの企画者の思いを、素直に受け止めてくれた参加者の
みなさん。
このメンバーだったからこそのツアーだと、心の底から思う。
事業を成功させるためには、「誰をそのバスに乗せるかだ」といわれるが、
それを身をもって体験できた。
「バス=コンテンツ」の充実度や有名度だけでは、決して今回のツアーは
成功しなかっただろう。
「誰をバスに乗せるか=誰と一緒にツアーを開催したか」
これがすごく大きな意味を持つ。
今回のツアーについては、反省点も多いが、自分としては、企画・開催して
本当に良かったと思っている。
それは、「次につながる何かを手に入れた」からだ。
前からお会いしたいと思っていた、蒲さんとの出会いと語りあい。
蒲さんに「なぜ美濃焼なんですか?」と聞かれたときの衝撃と動揺。
また、「ルーツを知る」「ルーツを持つ」ことについての語り合い。
窯元に、10人以上の人たちを東京から連れて行くことができたという実績。
ツアーに参加してくれたメンバーのほとんどが認めてくれた、安藤さんの
取り組みとキャラクター などなど。
今まで、「何かを形にしてみたい」と思い続けてきたことの
本当の意味での第一歩を踏み出せた。
言葉でうまく伝えられるレベルに、自分の思いがうまく整理できていない
のがもどかしいけれども、もどかしいながらも、確実な手ごたえを感じる
ことができた。
今回の経験は、自分にとってもとても価値あるものになったことは
間違いない。
そして、商売とは、こういうことを言うんだなと、いまさらだけど
実感できた気がしている。
どうしたらみんなが喜んでくれるのか。
みんなが何に対して興味を持ってくれて、何を望んでいるのか。
どういうおもてなしをしたら良いのか。
岐阜を認めてもらえた嬉しさ。
そういうことを、ツアーをやってみて、実感できた。
何より「今日の美濃焼見学、良かったよね〜」という感想を聞いたときの
喜びは、今後の活動の大きな励みとなった。
そして、みんなが真剣に「今のままの美濃焼じゃだめだよね」と言ってくれた
事が、本当に嬉しかった。
気持ちを共有できた嬉しさと、これからももっと頑張らないと!という
プレッシャー(良い意味で)を感じることができた。
本音を言えば、美濃焼の窯元めぐりをしてもらうという企画について、
賛同を得られないのではないかという不安があった。
「こんなところを案内して、喜んでもらえるだろうか」という不安がとても大きかった。
参加してくれた年齢層が若かったこともあり、美濃焼の良さや、安藤さんや自分の思いが伝わるかどうか、不安に思ったりもした。
でも、安藤さんの熱心でユーモラスな説明が、みんなの心を動かしたようで、みんなそれぞれに「何か感じるもの」を持って帰ってもらえたと思う。
本音で誠実に語れば、わかってもらえるんだな。
きれいごとかもしれないけれど、
ただ単純に、カップやお皿を買ってもらって、思い出として
持って帰ってもらうというのではなく、心に響く「何か」を持って帰ってもらえたのではないかと思う。
その「何か」は、参加者一人ひとり違うもので、だからこそ、心に響くのだと思う。
今後は、このツアーに参加してくださった皆さんへの感謝の気持ちをずっと忘れることなく、そしてその感謝の気持ちを、目に見える形で、伝え続けていくこと。
そして、このツーアー実現のために、力を貸してくださった人たちへの感謝の気持ちを忘れず、誠実に自分の気持ちを伝えていくことが、今の自分がやるべきことであり、やりたいことだ。
単純に、岐阜県への観光客を増やして、物やサービスが売れることによる地域活性化や産業発展ではなく、人と人がふれあい、「心に響く何かをもってかえってもらえる」ような、そんな取り組みを通じて、地域活性化や、産業発展につながっていけばいいなと思う。
そして、それを実現するためには、まずは自分たち紹介する側が、それぞれのコンテンツについてのルーツをきちんと理解し、自分の主張や気持ちをしっかり持って、自信を持って伝え続けていくことができるよう、あらゆる努力を忘れないことが大切だと思っている。
売れそうだから売ろうとか、儲かりそうだからやろうとか、そういう浅いものではなく、
「良いものを自信を持って伝えていくこと」
「伝えて恥ずかしくない、よいものを作り続けること」
「その地域だからこそできること」
そういうことを、積み重ねていけたらと思っている。
今回のツアーに参加してくださったみなさん、本当にありがとうございました。
力を貸してくださったみなさん、これからもよろしくお願いします。
次回も必ず企画して、このツアーを積み重ねていきたいと思っています。
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